あたしの部屋 *短編






祐斗と話している間にもお客さんは来る
祐斗は自分が管理人だから と
お客にもいちいち説明していた




ああ、これからは
あたしの"普通"が普通でなくなっていくのか




こんな場所ならいらないのに。
彼を待つ私だけの唯一の場所だったのに




ココに居たくなくなる
2人だけの場所でしょ?





『マスター』



「…」



『マスター』



「・・何」





『ちゃんと聞けよ』




「…」




『そんなに嫌か』




「別に」





もう誰でも関係ない
あたしには彼以外必要ないのだから