オレンジ色の校舎






さらっと聞いただけなのに、たっちーの顔は一瞬にして真っ赤になって、大噴火を起こした。



「んななななななっ何言ってんだよ、浅井っ!」



「あ…いや、ごめんっ」



「い、今の聞こえてないよなっ」



「へっ、誰に?」



「ききき…決まってんだろっ。永納にだよっ」



なんでたっちーがこんなに照れてるのか、口に出さなくてもわかるんだけど…



「やっぱりそうなんだ?もしかして今日、告白とかするの?」



「ち、違っ…」



「たっちーこそ怪しいよ?」



「き、今日は別件だって。ほ…本当だからなっ」



さっきと立場が逆になって、笑えてきた。この反応を見ると…たっちーも麻衣のこと気になってるよね。



「じゃ、あたしはもう帰った方がいいよね?」



「何度も言うけど、告白じゃないからなっ」