オレンジ色の校舎






むしゃむしゃ…



瀬川くんは何時に帰るのかな?今行ったばっかりだから…夕方?



むしゃむしゃ…



メロンパン美味しいな。瀬川くんにも買ってくればよかったかな?ってあたし瀬川くんの何だよっ。



瀬川くんにとってはただの友達なんだから。



期待はしない。だけど自分を信じるんだ。結果はもう見えてるし、瀬川くんは進んでいるけど。だけど、伝えたい。



ダダダダダッ!



すると、廊下を猛ダッシュする音が聞こえた。メロンパンを食べていた手を止めて、振り返った。



「あ、浅井!?」



靴箱前に、慌てた様子で靴を持った瀬川くんがいた。



「なん…でココに!?カズは?」



「へ?一馬くんはいないよ?」



「嘘だろ!?だって…ほら」



──────────
From:永納

大変よ、瀬川くん!
遥と浅井くんが学校
近くの怪しいホテル
に入って行ったわ!
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瀬川くんのケータイ画面には、麻衣から送信されたメールが表示されていた。怪しい…ホテル?何コレ。