「ふぅ、泣き疲れちゃったね」
「そうだね」
「あたしは泣いてないけど」
いつの間にか3人でつるむようになったね。ライバルと毒舌とあたし。面白い組み合わせだね。
「あー。どっちが朱希くんの彼女になれるのかしらね」
「遥ちゃん、フラれてね!」
「つ…伝えたいことは全部伝えるもんっ」
「そこはあたしも負けない!とか前みたいに言ってよー」
保健室って、本当に心が安らぐ不思議な場所なんだね。今もほら、あたし達の心は晴れている。
「さて、教室に帰ろうか」
「だね。そろそろチャイムが…」
「あっ、待って待って!」
慌てて楓ちゃんが呼び止めた。あたしと麻衣は首を傾げる。
「遥ちゃん、あたし達はライバルだからね!」
「……上等」
拳をぶつけ合い、麻衣がゲームを始める合図をかけて、保健室を後にした。
教室に戻り、自分の席につく。あたしは瀬川くんの隣に座った。

