オレンジ色の校舎






それでも伝えたい。例え、もう瀬川くんに別の人がいたとしても。



楓ちゃんにも謝らなくちゃ。もう瀬川くんのことは好きじゃないからって言っちゃったし。



メールや電話じゃだめだ。明日は直接、いろんな人に謝らなくちゃいけない。



月を見上げた。昨日より少し大きくなってる気がする。瀬川くん、月は形は変わっていくけど、あたしの気持ちは今も変わらないよ。



───────次の日



玄関には登校日3年生が溢れていた。あたしは様々な思いを背負って、校舎に入った。



「いくつか聞きたいことがあるんだけど」



イキナリ現れた楓ちゃん。あたしは頷き、中庭に移動した。



「遥ちゃんは浅井くんと付き合ってるんだよね?」



「あのね、楓ちゃ…」



「お互いに頑張ろうって言ったよね。あたしは瀬川くんで、遥ちゃんは浅井くんって」



「楓ちゃん…ごめんっ」



「何がごめんなの?浅井くんが好きなんじゃないの?もしかして遥ちゃん、瀬川くんを…?」



「……ごめんね」