ゆっくり背伸びをして、一馬くんの頬に近づく。震えるなあたし。そして、
ちゅ
小さく一馬くんの頬に触れた。あたしの顔は大噴火を起こしそうだった。
「一馬くんごめんね。でも、ありがとう」
「……お前、レッドカード」
そう言われてデコピンをされた。きっと、今までで一番強かったと思う。
「今日は気持ちの整理をしろよ。俺のことはいいから、朱希のことを…な」
「いっぱい考える。瀬川くんのことが今も好きなのか、も」
「だーかーらーお前は…いや、たくさん考えろよ」
そして、○×公園で一馬くんと別れた。あたしは一馬くんの姿が見えなくなるまで手を振り続けた。
一馬くんの姿が見えなくなると、あめ玉のように涙が溢れ出した。
ごめんね、一馬くん。
あたしは、やっぱりまだ瀬川くんが好きなのかもしれない…ううん好きなんだ。

