すると、3人分の麦茶を抱えた一馬くんの登場。少し不機嫌そう。
「なーに言ってんだよ。お前の進路を切り開いてくれたんだ。ちゃんとお礼言わなくちゃな?」
「こういう時だけ父親面かよ」
「遥ちゃん、ありがとう」
一馬くんの拗ねる姿を横目にしてあたしに頭を下げた一馬くんのお父さんだった。
────────…
「……ったく、あのクソ親父」
「そんなこと言わないでよ。トシさんはいいお父さんじゃんっ」
一馬くんと並んで歩く。目的地はあたしの家。一馬くんが送ってくれる、とのこと。
すっかり仲良くなったあたしと一馬くんのお父さん。トシさんと呼ぶように仲に。
「トシさんとか…何か気色悪ぃ」
「でも、トシさん無事でよかったね。すぐに回復したのかな?」
「だろうな。それに親父に何かあったとか聞いたら…心配するし」
トシさんと2人で支え合って生活しているし、トシさんの存在は大きいんだね。

