ガサゴソと4つ折りの紙を開いていく。妙に緊張してしまうのは何で?
「……28番」
「マジで?隣どころか、全然近くないんだけど」
わぉ、一馬くんと離れちゃった。ほとんど一馬くんと隣だったから離れるのも少し寂しい。
「カズ6番か!隣、俺だよーっ」
そんな一馬くんにたっちーという天使が舞い降りた。賑やかなたっちーと隣も奇遇でよかったね。
「よかったわ、たっちーと隣じゃなくて」
すると、安堵の笑みを浮かべた麻衣があたしの元へ来た。本当は寂しいんじゃないのかな?
「麻衣は誰がとな…」
「遥ちゃーん、麻衣!何番っ?」
麻衣へのクエスチョンの前に楓ちゃんが登場。楓ちゃんもどこなんだろう?
「隣じゃないけど、楓はあたしの前の席だよ」
「嘘!?やった!遥ちゃんは?」
「あたしは28番なんだけど…」
「うーん。近くないね。麻衣と近くになれたのに、遥ちゃんだけ離れちゃうのかぁ」