「い…いいと思う。あっ、でも鈴木さんっていうコがいるから気をつけてね?」



「あーバレー部のコ?よく朱希くんにくっついてたよ!だから、遥ちゃんと朱希くんが付き合ってた時は、あたしがいつもはがしてやってたの!」



「楓ちゃん…」



「あたしの好きな2人のためにやるのは当然だったもん!」



楓ちゃん…あたしのいないところで、そんなことしてくれてたんだね。



つくづく思うんだ。ライバルが楓ちゃんでよかったな、って。



「よしっ。そうとなればお互い頑張ろうね、遥ちゃん!」



「う、うん!」



麻衣が少しだけ心配そうな顔をしてあたしを見た。でもね麻衣、あたしは大丈夫だよ。



一馬くんのことを考えてみれば?っていう麻衣の言葉があったからこそ、考えることができてるんだよ。



瀬川くんの恋だって…応援できるはずだもん。