「ま、俺たちも友達だもんな」
「うん。友達だねっ」
「……相談受け付けるからな？」
「瀬川くんこそ。女のコって結構ムズカシイんだからね？」
「わーってるよ。浅井ん時にいっぱい学んだからっ」
ズキン…
「……あっ、わり。今の忘れていいから」
無茶言わないでよ、瀬川くん。どうしても付き合ってたことは忘れられないよ？
「とりあえず、残りの高校生活も楽しもうな！」
「そうだねっ。でも、あと３ヶ月しか高校生でいられないなんて寂しすぎるー」
瀬川くんはどうだかわからないけど、無理矢理テンションを上げるあたし。
あと３ヶ月すれば卒業が来る。みんなとのお別れだ。
こうやって、瀬川くんと友達として隣で話すこともなくなる。一馬くんとの言い合いもなくなる。
寂しさが込み上げてくるから、余計に話すテンションが高くなる。
