あたしと瀬川くんが乗っているブランコが交互に揺れる。高校生にもなってブランコって笑えるね。
でも、あたしが後ろにいったら、瀬川くんの背中が盗み見できる。
……あの背中、大好きなんだよ。真剣な横顔も、あたしを見てくれる目もほんのり赤くなる頬も。
ダメダメっ。……まだ泣くな。さっきは少しだけ泣いちゃったけどもう…泣いちゃダメ。
「靴、飛ばすか?」
「う、うん」
さっきよりも勢いよくブランコをこぐ。ブランコは徐々に空へと近づいていく。
そして、同じようにあたしの気持ちもどんどん溢れていく。
………瀬川くん、好きだよ。
瀬川くんが大好きなんだよ…なのに何でまた別れなくちゃいけないの?あたしは一馬くんと何もないんだよ?
「……浅井、行くぞっ」
瀬川くんの掛け声と共に、あたしは片方の靴をスタンバイした。

