「……浅井」
「グスッ……ん?」
「いつもごめん。泣かせてばかりでごめんな」
ブランコが瀬川くんの体重を示すようにギィ…っと鳴った。
中学の時に瀬川くんから別れを告げられた時も、あたしは泣いてしまった。
わんわん泣くんじゃない。だけど涙はポロポロ落ちていくんだ。
「もう……戻るのは無理なの?」
「…ごめん」
「………そっ、かぁ」
もし…あたしの改善点があるのなら、遠慮しないで言ってくれればいいのに。
あたしの嫌いなところがあるのなら、ハッキリ言ってくれていいのに。
もう一度、一生懸命尽くすのに。
「ねぇ、ブランコで靴飛ばし…しない?……1回だけ」
少しでも油断したら愚痴が溢れそうになり、あたしは提案した。最初は驚いていた瀬川くんだけど、ブランコをこぎ出した。

