オレンジ色の校舎






「好きなら好きらしくアタックしなよ。影から見守る臆病者じゃなくて…正面からぶつかりなよっ」



すると、一馬くんが進めていた足を止めた。やっと本気になったのかな?



「………後悔しても遅いからな」



「え?一馬くん、何言っ…」




────────え?




「お前が言ったんだからな」



な、にコレ?



「……お前が…遥がちゃんと相手に気持ちを伝えろって言ったんだからな」



あたし…一馬くんに抱き締められてる。ぎゅって力強く。



「……アタックしろって言ったお前が悪いんだから」



「か、一馬く…」



「……遥」



あたしの言葉を遮り、あたしの名前を呼ぶ一馬くん。胸の鼓動が異常なくらいに速くなっていく。





「ごめん、遥。ずっと…お前が好きだった」





目に広がっていた空に浮かぶオレンジ色が、一瞬にして真っ白になった。