楓ちゃんに宣戦布告を受けた時はびっくりでいっぱいだった。でもライバル…っていう特別な友達になれた。
「あっ、一馬くんの恋バナもしたよねっ?」
「魚の話なら家でしろよ」
「鯉じゃなくて恋!LOVEだよっ」
「そうか、美味しそうな魚だな」
ったく、そうやっていつも一馬くんは話をはぐらかすんだから。しかし、あたしは食い下がらない。
「あたしのことをバカに出来ないくらいの片想いをしてるよね?」
「……変に記憶力がある奴」
「バカでも恋の話には頭の回転が早いからっ」
「それ、勉強でも活かせよ」
「勉強と恋は別っ。それで今はどうなってるの?何か変化はあったの?」
はぁっとため息をつきながら、あたしの言葉に呆れる一馬くん。
「何もナシ。永遠に停滞中決定」
「何それっ?あれからアタックしなかったの?」
「アタックするも何も俺は受験生だろ。そんなアタックばっかりに頭は使えねぇよ」

