オレンジ色の校舎






「遥がいたからあたしも素直に話すことが出来たの。だから、あんたには感謝してるよ」



「俺も感謝してる!浅井と朱希のおかげで、麻衣といい関係に戻れているんだからっ」



「たっちー……って、ん?ちょっとストップ」



あたしは微妙な違和感を覚えて、たっちーを見た。



「今、何か変だったよね?」



「何が?」



「麻衣のことを名前で…」



「あぁっ!浅井は気づいてくれたんだな。そうなんだよ!実は俺、麻…」



「名前で呼ぶ!ってウルサイから仕方なく承諾したわけ。あたしは変わらないわよ?今更変えるなんて面倒くさい」



そうだったんだ。麻衣が承諾するってことは、よっぽど駄々をこねたんだね。



「でも、結婚する時には呼び名変えろよ?たっちーって一応名字の立花(タチバナ)だし!」



「必ず結婚するって決まってないから」



「俺はそのつもりなのにぃ!」