オレンジ色の校舎






『あたしと付き合ってくださいと言いたいところですが、先輩は浅井先輩と付き合っているんですよね?』



え?



『聞いた時はとてもショックで、泣いてしまいました』



ダメだ。これ以上は…



「せ、瀬川く…」



「下まで読んで。読むって決めたんでしょ?」



あたしが言葉を発する前に、瀬川くんから手紙で遮られた。



『でも、お似合いな2人を応援したいと思います。浅井先輩のことも大好きなので!先輩、この手紙を読んでくださり、ありがとうございました。』



涙が出た。彼女がいることをわかっていながら、瀬川くんに告白をする手紙のコに泣けてしまった。



「どうだ?浅井ファンもたくさんいるぞ?」



「…っく、う…うん」



「嬉しいな。俺たちを応援してくれるなんて」



夕焼け空が滲んで見える。泣き顔を見られないように必死に空を見上げた。



隣で『1−3鈴木実夏より』と書かれた封筒に手紙をしまう瀬川くん。