オレンジ色の校舎






「ん、どーぞ」



すると、瀬川くんからその手紙を渡された。



「へ?こ、れは瀬川くんがもらった物だよ?なんで…あたしに?」



「んなの、浅井に隠したくないからに決まってんじゃん。だからわざと見えるようにしてた」



舌を出して子供っぽく笑う瀬川くんが可愛くて…愛しいと思った。



「だけど、せっかく一生懸命書いた手紙をあたしが読むなんていけないよ」



瀬川くんを想って書いた女のコ。そのコの想いを他人のあたしが見るなんてダメだよ。



「そうだな。じゃあ、俺だけ読むからな。今から読むけど…見るなよ?」



「……み、見ないよっ」



「あーっ、まだ読んでないから内容が楽しみだなぁー」



ちょうど通りかかった○×公園のベンチに瀬川くんは座った。あたしはおそるおそる瀬川くんの隣に座る。



カサカサと封筒から手紙を取り出し、あたしに見えないように読み始めた。