オレンジ色の校舎






「朱希ぃ、羨ましいんですけど」



「うわぁ、あたしも彼氏ほしい!でもウチのクラスの男子は…」



「おいおーい、女子共!ココにイケメン達はたくさんいるだろ?」


「絶ーっ対に無理!!」



クラスのみんなにバレちゃったけどいい関係は保てている。そしてみんなの会話を聞きながら教室を後にした。



「瀬川くんのファンに申し訳ないね」



「え?俺のファン?」



「うん。バレーの試合の時とか瀬川くんコールがすごかったよ!さすがだね」



「それは、チームのための応援だよっ。浅井は変な勘違いしすぎ」



瀬川くんはかなり鈍すぎ。改めて瀬川くんの鈍感さを再確認して玄関を出た。



「大丈夫かな、アイツら」



ちょっぴりオレンジ色に染まる校舎を背後にして、瀬川くんがポツリと呟いた。



「きっと…大丈夫だと思う」



「健真はかなりショック受けてるけど、永納と別れる気はないみたいだし」