オレンジ色の校舎






「どうしようっ。今…瀬川くんが投げキッスしてくれたよねっ?」



「やーんっ!!男子にしかしてなかったのに…超嬉しいーっ」



生徒達はキャーキャー言いながら盛り上がっている。……やっぱりあたしじゃなかったのか。



「遥ちゃん…羨ましいよぉー」



「ほんと。たっちーなんて男女関係なくキッスの嵐よ」



楓ちゃんと麻衣がため息をつきながら悲しい目であたしを見た。え…何?



「今のは遥ちゃんへの…だよね。朱希くんの目線は遥ちゃんをとらえてたっ」



「みんな、自分だわ♪ってキャーキャー騒いでるけど可哀想よね。あんた達にじゃないっつーの」



けっ!と言う麻衣にうんうんと納得の意で頷く楓ちゃん。あたしは空笑いしか出来なかった。



「さてと。あたしはたっちーの所に行こうと思ってるんだけど、遥はどうする?」