オレンジ色の校舎






小声であたしの名前を呼んだ瀬川くん。びっくりして心臓が飛び出そうだった。



「なぁ、俺達の女装どう?」



「「超可愛いーっ」」



瀬川くん達男子(今は女子)の問いにみんなが答えた。……ん、あれ?瀬川くんにあたし見られてる?



『どう?』と首をかしげる瀬川くん。あたしは言葉は出さずに、手で小さく丸を作った。



瀬川くんはパァッと笑顔になり、『サンキュー!』とみんなに伝えた。そして、



──────…照れ臭そうにあたしを見て、小さく投げキッスをして走っていった瀬川くんだった。



「キャァァァ!!!」



女のコ達は一気にハートの悲鳴を上げる。もちろん、あたしの心も一緒に。



せ…瀬川くんが投げキッスしてくれた。きっと…いや多分あたしにしてくれた。



どうしよう、顔真っ赤だよ。