オレンジ色の校舎






「『あーん、早く彼女のあたしにも瀬川くんからの投げキッス、来ないかなぁ』」



……ん?今の誰の声?あたしじゃないよ?もし、あたしが思ってても言わな…



「うふふっ。遥ちゃんの心境を代弁させてもらいましたぁ!どう?ビンゴ?」



「か、えでちゃんだったの!?てゆうか、そんなこと思ってないもん」



「えー。つまんないの」



もうっ。ペチッと軽く楓ちゃんを叩いて、デジカメを手にした。



みんなにいっぱいサービスする瀬川くん。いつもとは全然違う瀬川くん。



新たな瀬川くんを見れて嬉しいなぁ。こんな可愛い一面も持ってたんだね。



心で呟きながらシャッターを切っていると、いつの間にかあたし達の近くに瀬川くんがいた。



「遥、シャッターチャンスよ」



麻衣からの声を受け取り、デジカメで構えた。