「何かをやらかすとは思ってたけど、まさか竹刀まで渡すとはね」
テントに帰ると、麻衣が笑いながらお疲れと付け加えた。あたしは仕方ないの、と言った。
「浅井っ、俺のエールちゃんと聞こえたか?」
「あ…うん。恥ずかしかったよ」
「爆笑の渦だったぞ?」
「一馬くん、麻衣と同じこと言わないでよー」
「でも、浅井らしかったな」
「瀬川くん、それ褒めてるの?」
みんなと様々な会話を交わしている間も体育祭は過ぎていき、あっという間にお昼前になった。
「ではこれより、女パラ隊行ってきまーす!」
たっちーが元気よく声を張り上げて立ち上がった。続いて気だるそうに立ち上がった瀬川くん。
「カズもやろーぜ」
「俺は絶対いやだ」

