「あー走るのヤダ」
集合場所に行きながら、げっそりした表情を見せる麻衣。そう、麻衣は女子徒競走の選手なのだ。
「麻衣かなり速いじゃん。羨ましいよ!」
「何言ってんの?早く終わらせたいだけだから。走ること好きじゃないし」
と素っ気なく返した麻衣さんでしたが…
「やべ、1位とっちゃった」
あたしの元へ来た麻衣は、太陽からの紫外線を避けながら笑っていた。
いや、とっちゃったじゃないでしょ?陸上部も越して、ぶっちぎりの1位だったじゃん。
「麻衣…なんだか今年はかなり速かったね。気迫が…」
「そう?ま、あのバカみたいにコケたくなかったからね」
あのバカって…絶対たっちーだ。
「んーでも1位も悪くないなぁ」
ニヤッと笑い、あたしに頑張ってと言い残してテントへ戻った麻衣だった。

