オレンジ色の校舎






いや、手を繋いでただけだよ?考えすぎだよ?というクラスメートの視線を受けながらも、ガミガミ言う須田ちゃん。



「いいか、わかったか?」



「いや、わかったも…」



「わかったんだろーな!」



「は…はい」



そして、考えすぎな須田ちゃんを見てクラスメートは笑い出した。



「須田ちゃん大丈夫だって!」



「そーそー。あたしも普通に繋ぐしー」



「大っ丈夫じゃないから言ってんだよ!」



須田ちゃんの声を聞き、一瞬にしてシンッとなった。



「男子が女子に触れるとかありえねーから。もう…マジで勘弁。あんな奴に手…握られてから…あたしは…くっそー!」



ブツブツ呟く須田ちゃん。これは須田ちゃんは過去に何かあったに違いない。しかも、かなり重症。



あたし達は須田ちゃんを1人にして、花火を再開しようとした。