「……なぁ、浅井」
「は、はい」
「橋本…大丈夫だったか?」
楓ちゃんの名前が出てきて、あたし自身が反射的に固まってしまった。
「あ…せ…瀬川くんにこっ…告白したみたいだね、か…楓ちゃん」
「うん。ビックリしたよ」
花火を見つめる瀬川くんの横顔をちらっと見た。
「正直、告白は嬉しかった。勇気を出して気持ちを伝えてくれて」
ズキズキする胸を押さえながら、線香花火に集中するあたし。
「だけど断ったんだ。だから、橋本が泣いてないか心配でさ…」
「か…楓ちゃんなら大丈夫だよ。こ…後悔してないって言ってたから」
あたしは何を言ってるんだろう。こうやって2人の仲を取り持っちゃってさ。
「そっか…安心した」
だけど、安堵の表情を見せる瀬川くんを見たら言葉を無くしてしまった。

