オレンジ色の校舎






「あたしにいい考えがあるよ」



ニヤリと不適に笑う麻衣に嫌な予感が漂った。



───────…



「な、なんでそんなイキナリ!」



「いいじゃない。勉強するには大人数の方が質問しやすいし」



「だからってぇ…」



な・ん・で瀬川くんを誘うの!?あたしの心は大パニックを起こしていた。



麻衣のいい考えがある…とは瀬川くんも誘って4人でラブリーで勉強をするとのことだった。



麻衣に使われたたっちーは瀬川くんに連絡を取り、瀬川くんからオッケーが出て、あたし達は待ち合わせのラブリーへ向かっている。



「家で勉強した方が絶対進むよ」



「ぐだぐだ言わない。決定したことなんだから」



麻衣のバカー。あたしの心の声を知らないからそんなことが言えるんだよ。



「ほら、ラブリーに着いたわよ」



麻衣の声を聞き、重たいため息を溢した時だった。