「永納、ごめんっ」
すると、たっちーの口から謝りの言葉が出てきた。あたしも麻衣もびっくり。
「俺、毎回寝坊するしいつも永納を待たせるし、もう呆れてるかもしれないけど…でも…」
「いい。もういい」
たっちーの言葉を遮った麻衣。どうしたの麻衣?なんだかさっきの麻衣とは違う気がする。
「言い訳なんか聞きたくない」
「永納…マジでごめ…」
「謝んないで」
「え?ごめん。今何…」
「謝んなって言ってんの」
ま…麻衣さんどうしたんですか?傍観者のあたしは口を挟まず、2人を交互に見た。
「永…」
「謝らなくていい。こうやって来てくれただけで十分」
ポカンと口を開けるたっちーとあたし。麻衣の頬がほんのり赤い。あれれ?怒ってたんじゃないの?

