「永納はたっちーがいるけど、お前は妄想しながらの独り身だな」
「一馬くん、ちょっと…」
「おい、ダブル浅井!ちょっとは静かにしたらどうなのだ?」
イキナリ須田ちゃんの声が聞こえた。須田ちゃんの頭には、何やら角が…。
「今、ホームルームの時間だ。あんた達のコントの時間じゃねーぞ?わかってるのか?」
「コン…!?あっ…す、すみません…」
「今後は気をつけるんだぞ!」
小さく頷き、肩を縮めながら冷や汗を流すあたし。一馬くんは平然としている。
「浅井一馬もわかったか?」
「へーい」
そして1週間後、あたしはまだたっちーと麻衣のことに花を咲かせながら、高校最後の夏休みを迎えた。
─────…
「麻衣、一緒に勉強しよう?」
夏休みに入って2週間後、あたしは麻衣と勉強をすることになったのだった。

