あたしは何も言えず、じぃっと一馬くんを見た。そして思いっきり首を横に振った。
「ふーん。じゃあ話聞きたくないの?」
「き…聞きたいけど、無理だよ」
「無理って決めつけんな。ほら、行ってこいよ」
乱暴に背中を押され、渋々瀬川くんの元へ向かった。瀬川くんはたっちーと他2名とポッキーを食べながら話していた。
「せ…せせ…」
しかし、1mの距離を置いているが言葉が出てこない。む…無理。せっかくの友達との会話を遮るなん…
「どうした、浅井ー?」
すると、ポッキーを食べながら瀬川くんが振り返った。あたしの心臓が、喉まで飛び上がった気がした。
「あ…う…せ…瀬川くん」
「ん?何かあったか?」
「そ…その…」
「うん?」
「ポ、ポッキーおいしいよねっ」

