オレンジ色の校舎






さっきまでの表情とは違う麻衣があたしにデコピンを食らわせた。



「やっとわかったかも。遥は無駄に瀬川くんのことを想い続けてなかったってこと」



「え?」



「それにやっと自覚した。あたしたっちーが…………好きだよ」



「麻衣…」



「たっちーがあのコと付き合うことになっても、あたしは祝福なんてしてやんないんだから」



姉御肌でしっかりしていて憧れる存在だけど、ちょっぴり強気で意地っ張りでそんな麻衣だから、本音を話せるんだよね。



「遥、ありがとう」



ほらね、麻衣の笑顔を見ると麻衣と友達でよかったって思えるんだよ。



「自分の気持ちにも気づいたし、もう少し勇気が持てるようになったら、フラれる覚悟で…気持ち伝えようかな」



麻衣の決意は固かった。