オレンジ色の校舎






「………で、何であたしは一馬くんとなの?」



「仕方ねーじゃん。同じ方向だから」



長く伸びる2つの影を見つめて、隣に一馬くんを感じた。あたしは今、一馬くんといる。家路が同じ方向なために、ね。



「麻衣とたくさん話したかったのにー」



「俺に話せばいいじゃん」



「イ・ヤ。ガールズトークだし」



楓ちゃんのことを話したかった。瀬川くんを好きなコは楓ちゃんだけじゃない。



だけど、あんなに宣戦布告みたいなことは初めてで…恋のライバルだなんて…怖くて。



「……大丈夫か、遥?」



「……」



「シカトですかー?」



「一馬くん、もし一馬くんに恋のライバルが出来たらどうする?」



「イキナリ何言ってんだよ。誰かに宣戦布告でもされたか?」



……図星。
はい、されましたとも。