でも、瀬川くんも疲れているだろうし…まだ忙しいし…どうせ会うことは…
「おーい!」
だけど、瀬川くんの声が聞こえたんだ。あたし達は振り返った。
「みんな、今日はわざわざ来てくれてありがとうな!」
「朱希ぃーお前、超かっけーな!俺惚れちゃったよっ」
「な、何言ってんだよ、健真っ」
たっちーのハグを受け、嫌がりながらも照れ笑いをする瀬川くん。あたしと麻衣は顔を見合わせて笑った。
「なぁ朱希、何か遥が言いたいことが…」
「か、一馬くんっ!な…何もないんだからっ」
もうっ。本当に止めてよね、誤解を招くような言い方。
「浅井?何かあったか?」
首を傾げて、あたしを見る瀬川くん。あぁ…その表情ノックアウトです。
「…………せ…瀬川くん、お疲れさまです」
顔は見れなかった。体育館の床にぶつけた言葉だった。

