それからの試合観戦は覚えていない。さすがに瀬川くんがこっちを見たときはドキッとしちゃったけど。
楓ちゃんのことが頭から離れなくて、瀬川くんの気持ちも気になって。
途中で一馬くんにつねられたらしいが、あたしは気づかなかった。
「やったね、瀬川くん達!」
「なー!まっさか決勝まで残っちゃうなんて!俺、超感動ーっ」
「最後は負けたけどな」
「ちょ…一馬くんっ!決勝までいったんだよっ」
麻衣とたっちーの言葉を遮った一馬くんにあたしが反発すると、へいへいと首を動かした一馬くん。
「さて、帰ろっか。結構時間もきてるし」
「えぇー朱希に会いてーよ!まだ残ろうぜー」
駄々をこねるたっちーをじろりと睨む麻衣。麻衣…怖いよ。
「遥も会いたいだろ?」
「あ…あたしはいいっ。また教室で会うし…」
とか言いつつ内心は…瀬川くんと話したいなぁ…なんて。

