「え……ラ、ライバル?」
あたしは瞬きをして橋本さんを2度見した。
「そ、ライバル。だってほら、同じ飲み物が好きじゃん?」
自販機から出た『なっちゃん』を取って見せた橋本さん。あ…そのライバルって意味か。あたしは自分の『なっちゃん』を見つめた。
「お互い『なっちゃん』も好きで……朱希くんも好き。……これってライバルだよね」
ゆっくりと橋本さんの目を見た。いつもと変わらない橋本さんの目だ。
「そうでしょ?」
「いいい…いや、あの…違…」
「もう、嘘つかなくていいよっ」
ニコッと笑う橋本さんを見ると、企みなんか見えなくて…素直になるしかなくって…
「す、すみません。実は瀬川くんのこと…」
つい、本音がぽろっと出てしまっていた。

