「えーっと、ウーロン茶にメロンソーダに…」
ブツブツ呟きながら、自販機のボタンを押すあたし。てかなんであたしはみんなの分買ってるの?
「よし、あとはあたしの分のなっちゃんを買…」
「あの……浅井さんだよね?」
名前を呼ばれ、頷きながら振り返ると、見覚えのある顔があった。…瀬川くんを好きな橋本さんだ。
「あたし同じクラスの橋本楓。知ってたら嬉しいんだけど…」
「し、知ってます!同じクラスだし…」
「そっかぁ。よかった♪」
隣の自販機にお金を入れて、カラフルな飲み物達に目を動かす。あたしはその様子をチラチラと横目で見る。
「あのね、浅井さん」
「は…はい?」
「あたし達ライバルだよね」
怒る表情も見せず、サラッと橋本さんは言った。

