「やったな、朱希ー!」
チームのみんなに紛れ、照れくさそうに汗を拭いながら、周りの歓声に応える瀬川くん。
か…可愛い…瀬川くん可愛いよ。
「遥…顔、顔!」
「へ?」
「ヨダレ垂れてるって」
一馬くんが苦笑しながらあたしを見る。ヨ…ヨダレ!?慌てて口を拭った。
「……そんな顔して。朱希を食うなよ?」
「ん、んなわけないでしょっ!」
「おー怖い怖い」
バカにしたように言う一馬くん。まったく、瀬川くんと違ってほんっとに嫌な奴。
「おーい遥さーん、そんな顔すんなよ」
「この顔は生まれつきなのっ」
「朱希が見てるぞ」
「えっ!?」
慌てて観客席から瀬川くんを見下ろした。

