瀬川くんの応援に来たのに…あたしったらドキドキしてる場合じゃないよぉ。
「よしっ」
気合いを入れて、ペチっと顔を叩いて瀬川くんの試合に見入った。
瀬川くんが打ったアタックのボールを弾く音はすさまじくて、あたしは驚いた。
瀬川くんのカバーが点数につながった時は、周りと同時に飛び跳ねた。
瀬川くんが汗を拭いながら笑うとあたしは真っ赤になりながら、思わず笑みを溢した。
『ゲームセット!』
審判が手をあげた。途端に場の空気が静まる。あたし達のいる場所からはちょうど点数が見えない。
「Bコート、2−1で…」
パッと審判の手が瀬川くん達の方へ上がった。それは瀬川くん達の『勝ち』を意味していた。
「やったぁー!勝ったぞ!強豪校を倒したぞーっ!」

