「……朱希にベタ惚れだな」
「だ、だってカッコいいもん」
「気持ち伝えれば早いのに」
「い、言えるわけないよっ」
「遥ったら意気地無しだなー」
悪かったですね、意気地無しで。キッと一馬くんを睨む。一馬くんは面白そうに笑った。
それからまもなくして試合が開始した。瀬川くんが言ってた、強豪校の大きな人から気迫が見える。……なんだか怖い。
「瀬川くん達大丈夫かしら?」
「だよな。敵のアイツ結構でけぇよ!」
麻衣がポツリと呟き、たっちーが便乗する。あたしも思っていたことを麻衣が呟いた。だけど…
「だ…大丈夫だよ」
あたしは瀬川くんの背中を見つめた。きっと大丈夫。瀬川くん達は…勝つ。

