オレンジ色の校舎






「ココ、たっちーの家が経営してるんだって」



「そうなのっ?たっちーのお家だったなんて初知りっ」



「あたしもさっき知った」



麻衣は部屋を知っているらしく、どんどん進んでいく。あたしは子分のようについていった。



奥の部屋から騒ぎ声が聞こえる。きっとあそこだなと思うと、麻衣が止まった。



「ずいぶん賑やかね」



「う、うん。他のお客さんに迷惑じゃないかな?」



「大丈夫でしょ?他の客もどんちゃん騒ぎしてるし」



そしてブーツを脱いだ麻衣がその部屋の襖を開いた。



「やっと来たか!メリクリー♪ささ、入っちゃってっ」



制服姿とは一段と違うクラスメートの雰囲気に圧倒されながら、あたしは座った。



「よっす!」



すると、ワックスで髪を立たせたたっちーがあたし達の元へ来た。