「う、嘘!?もう放課後?」
「おーい、あーさいっ」
と呼ぶたっちーの声の方を見てみると、ニコニコするたっちーと、その隣でドアにもたれる瀬川くんがいた。
あわわっ。あたしは慌てて鞄に教科書を詰め込んだ。てゆうか本当に一緒にラブリーに行くんだ?
「よし、帰ろっか」
外は、昨日より強い雨が降っていた。また雨かと心の中で呟いて、あることに気づいた。
「ま…麻衣…あのぉ」
「何?またラブハンのおごり、追加してくれるの?」
「…傘に入れてください」
そう、あたしはまたしても傘を忘れていた。家を出る時は持っていたのに、忘れ物を取りに帰ったら…置き忘れたのだ。
「ったく。はいどーぞ」
「ありがとう、麻衣」
「いや、またおごりが増えて嬉しいよ」
ニヤッと笑う麻衣にお財布と相談する間もなく、また条件がつけられたのだった。

