「失礼しま~す」


ギィ……

と、音をたて
扉がひらく。




「きたか?」


「あの~生徒会長?なんのご用で?」



「それは……」



それは?


「俺の夜の散歩に付き合ってもらいたい」




はい?


「夜の散歩………?」



何故に?


「妖怪がこの学園に入ると」



「災いが起こる。」



「噂を知っているようだな」



いや、
私が流したんですって。


夜はここに入られると困るし。


いま、
妖怪がたくさんいるし。
危ないし?


「それで……最近妖怪がふえ、生徒会で見回りをすることに…なったのだ」



はぁ……?


よしてよ!私が見回りできないじゃない!!



「それで付き合ってもらいたいのだ」


でも、変じゃない?
1人ですればいいじゃない!

それも、困るけど。


「どうして私なんですか?」

普通、女の子をつれてく?



「事情があるのだ………」



あの人、何に焦ってる?



「はぁ…、分かりました。1時間だけですよ?」


終わったらさっさと帰らすか。
そっちのが、好都合。



「あぁ……礼をいう…」




でも、
断ればよかった。
って、今は思う。