クリスマスの夜に…



「…どうして?どうしてすぐ教えてくれなかったの?思い出させて…くれなかったの」

「…それは…修君に話したら、黙っててほしいって、忘れてるなら思い出させないでほしいって言われたから…」

「…酷い…私は思い出したかった、私…一年間も忘れてしまってたの?最低だね…」

「私だって…黙ったままなんてしてたくなかったわ…でも…結菜が悲しむのも見たくなくて…ごめんね」

「修…私になんて会いたくないかな…?一年も忘れてしまってて…今更会いに行ったら…迷惑かな…」

「そんなことない!きっと待ってるわ!修君なにも言わないけど…会いたいと思ってくれてるわ…母さんは毎週必ず会いに行ってたから…わかるの」