クリスマスの夜に…



「さっきのツリーも見えるし、誰もいないし、街中が眩しいぐらいに輝いてる♪まるで別世界へ来たみたい♪♪」

「そんなに喜んでもらえて光栄です♪俺の秘密の場所♪特等席だろ?」

「うん…とっても♪ありがとう」

「来年も…再来年もそのまたずーっと先も一緒にここに来ようね!」

「…うん」

「…、…、あれ?どうしと名前が呼べないの?顔も…どうしてそんなにぼやけて見えるの?」

「どうした?」

「…、名前が呼べない…呼べないの!わからないの!痛い…頭が割れるように痛い…」

「結菜…結菜…」



「…しゅ…」

「結菜?どうしたの?結菜?」

「…お母さん?」

「うなされてたし、涙流してたから…どうしたの?」