あたしはその言葉に驚いていると、浪はそう言ってニヤリと笑う。
「本当に覚えてないの?」
「は?他にあるっけ?覚えてるわけないだろ。ガキの頃なんて」
「あ、そう。」
浪のバカ。
本当に覚えてないのか、嘘ついてるのか、どっちなの?
やっぱり浪は
ポーカーフェイスだね。
全く表情が読めない。
だけど、今さっき少しだけ、初めて浪が読めた。
思い出そうとしてくれている時、確信がついたのか、
ちょっとだけ笑った。そして照れたのも見逃さなかったよ。
だから信じる。
覚えててくれることを。
そして何年後かにまた聞くから覚悟しててね。
ねっ、浪。
【近距離な恋 *完*】
「本当に覚えてないの?」
「は?他にあるっけ?覚えてるわけないだろ。ガキの頃なんて」
「あ、そう。」
浪のバカ。
本当に覚えてないのか、嘘ついてるのか、どっちなの?
やっぱり浪は
ポーカーフェイスだね。
全く表情が読めない。
だけど、今さっき少しだけ、初めて浪が読めた。
思い出そうとしてくれている時、確信がついたのか、
ちょっとだけ笑った。そして照れたのも見逃さなかったよ。
だから信じる。
覚えててくれることを。
そして何年後かにまた聞くから覚悟しててね。
ねっ、浪。
【近距離な恋 *完*】

