後ろを振り向いた彼は、またすぐに前を向き、友達との話に戻る。



良かった。

元気そうで良かった。


またあなたの姿を
見れて良かった。





「いたいたー!紗智ー!」



げっ…

黙れ遊!!
アホ遊!!



「遊、しーッ!」



あたしは口元に人差し指を立てて、静かに遊に訴えかける。