その延長で高校生になってからも浪は家に来る。


あたしが学校から帰ってきた後や、買い物からの帰宅後とか、浪は神出鬼没に現れて。

フツーに寛いでいる。



「ねぇ浪君。海は何も言ってくれないのよ〜?私褒めて伸びるタイプなのに」

「海はヘタクソだしな。嫉妬してるんすよ。きっと」

「な。あたしだって……!」

「そうねぇ。海にはあんまりさせた事ないしねぇ。」

「お母さんまでぇ〜!あたしだって料理くらいできるもん!」




あたしの悲痛な叫びは誰の耳にも届かず、無視された。




朝がこんなに賑やかなのはいつもの事で、

基本、最後はあたしがいつもいじられて終わる。