「ちーさん行こーぜ」



あたしがカメラを受け取ると、彼を呼ぶ男子たち。



「うん。 紗智、じゃあね」



そう言って、男子たちの方へ向かう彼。


だんだん距離が遠くなる。



早く、しないと。


早く、言わないと。