今からこの恋を 終わりにするんだ。 「ねぇ…あの!」 「……あ、紗智」 「写真、一緒に撮って…下さい」 なるべく目を合わせたくないから、そう言ったすぐにペコッと頭を下げた。 周りの、彼の友達がザワザワとざわつき始めるのが分かる。 無理もない。 あたしは控えめで、地味だったし、あんまり話したことなかったから。 それでも 好きだから。 好きになってしまったから。