「どうしました??」






「いや。」





「あの、ここどこですか?」





「ダンスホール…。これを被る。」





「これは?」





「今日は仮面舞踏会。これをつけないといけない。」





するりと手が離れていく。





「またな。カエデ…。」





「えっ?あっありがとう!」





扉が開く。





音楽が聞こえた。





ガヤガヤと話し声。





どうしていいかわからず立ちすくむ。





「あぁ!メガネちゃん!こっちこっち!」





そろそろと慎重に声の近くへ…。





「るい先輩?」





「そうだよ!今から向かえに行こうとして…。なんて…。なんて。」





ぎゅうぎゅう抱きつく。




「かわいいのー!」




るいさま…。なんてセクシーなんですか?紅いスリットがセクシーなドレス。
抱きつかれて失神しそうです!





「その辺で止めないと倒れちゃいますわよ。」





「あぁ!ごめんね。」





優雅に座るブルーグリーンのマーメイド。
女神様…。
ここはどこ?





「似合うわ。楓さん。」




あぁ…。女神様が私の名前を。
目眩が!
笑顔が光ってます!





いきなりルイ様はマイクをどこからか取り出した。





「は~い!クラウン学園の皆様!本日は仮面舞踏会です☆おぉいに楽しみ交流してね!!」





拍手喝采でダンスホールが満員御礼。





誰か誰かわからないミステリアスな仮面達。





ルイ·エリカ様は声&気品?
ですぐわかる。





一人…。灰色のカラスの仮面の男性が近づいて行く。





「人魚姫…。踊って頂けますか?」





「クスクス…。喜んで。零。」





すっと手を出し…。
流れるように踊っていく。




「皆綺麗でいいな…。」




一人また入って着た。
純白の鳥…。