一気にテンションが下がった。 なぜなら彼には 『カノジョ』と噂になっている 女の子がいたからだった。 「だから・・・ 今日は、すぐ帰りたいと思って。」 「そ、それは早く 帰らないとだね・・・・」 笑顔でそう答えたけど もうこれ以上 その事を話してほしくなかった。 長距離選手達のタイム測定が終わって コーチの話もいつもより短く 4時30分過ぎに部活は終了した。 私は失恋した気分になって 俯いたまま部室に戻り 制服に着替えた。 リボンをつけるのも いつもより倍の時間がかかる。